紛争勃発
「はい、いいですかあルミちゃん。 これから、ラムさんに会うわけなんですけど、いいですね。
くれぐれも礼儀を忘れないように! 頼みますよ!!」
「はぁーい、わかってまぁーす! ワタシ、ラムお姉さまにお会いできるのをずぅーっと楽しみにしてたんですからぁ!!」
「そうそう、彼女はね、君の名付け親でもあるんだしね・・・・」
「えぇー、そぉーなんですかぁー? じゃあ、お姉さまじゃなくてお母さまと呼んだほうが・・・・・」
「ダメダメダメダメ!! くれぐれも言っておきますよ! 彼女のプライドを傷つけるような言葉は慎むこと!
みんな仲良く暮らしていくためには決して言っちゃあいけないことがありますからね!!」
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「はじめましてぇーお姉さまぁー! ルミでぇーす、よろしくお願いしまぁーす!」
「・・・・・、貴女がルミさん? ふーん・・・・・
はじめまして、ダーリンの妻、ラムでございます。 」
「あっ、あのおーラムさん、いきなしそんな、ねっ、ねえ・・・・・
「へぇー、お姉さまはダーリンって呼んでるんですねえ。 じゃあ、ワタシはどう呼べばよろしいんでしょうかぁー?」
「いっ、いやあのその・・・・それは、ねぇ?」
「それはもうダーリンだろうがハニーだろうが貴女の呼びたいように呼べばよろしいんじゃなくって?
貴女と私は立場上同格なんでしょうから、ねえ、ダーリン?」
「はっ、はひ! それはもう何と呼ばれてもあのその・・・・
「じゃあワタシは、お兄さまって呼ばせていただこうかしら? ステキなラムお姉さまのダーリンさんなんですもの!」
「・・・・・だそうだっちゃよ、ダーリン? 良かったっちゃねえー。 」
「ふーん、なるほどねえ・・・・これは美しいお嬢さんですことお肌もツヤツヤで。
そしてまたこの、網タイツみたいな露出の高いルックスがねえ・・・・ああ、Lookでしたものねごめん遊ばせ!」
「えへへ、そりゃこれがチャームポイントですものどんどん見せていかないと!!
お姉さまはいっつも空色のワンピースなんですねえ。 恥ずかしがってないでどんどん見せちゃえばいいのに!」
「いえいえそんな見せるだなんておこがましい。
何せ私は鉄子でございますから、
ねえ、ダーリン!!」
「ひええええ~! ごめんなさいごめんなさい!!」
「そしてまたずいぶんときれいな歯並びで。 健康優良児ってやつですの?
まあまあキラキラとどこもかしこも輝いちゃって! 若いってホントよろしいですわねえ!!」
「うふふ、最近のカンパは高いグレードがカーボンクランクばっかしでぇ、バフ職人さんヒマしてたんでしょうかねえ?
ピッカピカにしてもらっちゃいましたあ!
あら?お姉さまはクランク53/39なんですね! すごいわ男前だわあ!!」
「ええええ!! 何せ私の時代はコンパクトクランクなんてハイカラなもんはありゃしませんでしたからねえ!
歯だって抜け落ちてもう8枚しかございませんのよ、
ねえ、ダーリンッッ!!!」
「うひひぃー、どうか、どうかお許しをラムさまぁーっ!!」
「ふーんだ!そんなにヤリたいんならどこへなりと行ってなんぼでもヤッてくるがいいっちゃ!
この雪じゃどうにもならないだろーイイ気味だっちゃ!!
明日からは地獄の仕事8連チャン、ざまーみろだっちゃ!!普段の行いだっちゃねー、フフン。」
「ええー!そんなに走れないんですかぁー? つまんなあーい!!
それにお兄さま尻に敷かれっぱなしでカッコ悪いしぃー!! ひっどおーい!!」
罪な女ですアナタタチ
by denzi-a
| 2010-03-29 00:01
| バイクばいくBike