ルミの夏休み絵日記 其の弐
七月十三日 火曜日 天気 もってこい
兄上は先週にも増して臥せっております。 大きな喪失感が心を覆っているのでしょう。
しかし、そんな時こそ私が力になってあげられなくて何の新妻鑑でしょう。
そりゃもう六時にはがっつりけっぽり起こします、ええええ、そんな夕べ寝たのは一時半だとかは聞こえません聞こえません。
もうすっかりお馴染みの当別駅よりの出立に異論を挟む余地なぞなく
ひたすらに北へと向かうのみでございます
この日の光のごとく鮮やかなマイヨを奮わせて
いざ行かん二人だけの約束の地へ
水底へ沈む地への感傷に浸るよりも
その地を力強く走った証を刻みたい
前へ 前へ
より高く より速く
空さえも後に置き去りに
踏ん!!
官能的な潜行に身を委ね
幸せな風景の中をglideすると
約束の地はすぐそこに
「・・・・・・・・・・・、えっ・・・・・・とお・・・、ルミ・・・・ちゃん? ・・・・・・これはあ・・・・ただの・・・・・目的地では???」
「うーん、もお! ダメじゃないですかお兄さま! せーっかくルミがスッテキーにお話を紡いでいったのにい!!」
「んー、じゃ、まあ、せっかくだから記念写真ね。」
「はい、ルミちゃんもね。」
「えーっ? だいじょぶですかお兄さま? これじゃルミ、のんべえ女子みたいに見られません??」
「さて、問題はこっからだが・・・・・・ここで70kmとは、思ってたより少なかったなあ。 275で帰ると130kmくらいかな?
150の大台に乗るかと思って選択したコースだったんだけど・・・・・・」
「じゃあいっそのこと、Uターンで戻ります? あの道なら復路でも満足できちゃいますけど?」
「そらあかんわ。 道としてはステキだけど、いかんせん補給所がいっこもないもん。
倒れたらシャレにならんから。 素直に戻ろうニーナナゴー。」
「・・・・・・・、しかし・・・・・、空が広いのはいいのだが・・・・・・」
「しんとつかわ、なかとっぷ、しもとっぷ、みなみしもとっぷ、おさつない、つるぬま・・・・・」
「うらうす、さってき、おそきない、さっぴない、とよがおか、いしかりつきがた・・・・・・」
「んもおおおーっ!!我慢なりません!!!」
「どしたのルミちゃん牛子じゃあるまいし?」
「トラック!トラック!トラックトラックトラックトラックトラック!!! この道はトラックだらけ!! もおイヤ!! キライ!! ダンコ知来乙から青山に戻りますからね!!」
「きゃーん!ステキステキー!! やっぱり交通量は少ないに限りますわー!!」
「まったくだ、つくづくそう思うな。 今度は275の並行路線をたどりながら戻るルートを考えるか。」
「しっかし、どう頑張ってもペースは上がんないなあ。 アベは25弱。 しゃーねえか、距離も距離だし。」
「ま、エンジンに大改造を施さない限りはムリでしょうねえ・・・・・」
「カーボンディープリムホイールとかだったら・・・・・・」
「空気抵抗ウンヌンはせめてアベが30超えてからほざいてくださいねー。」
「ふんぬおわっ!ごおおおーる!! 本日も完走っ!!」
「えー? ひゃくさんじゅうななきろー?? ひゃくごじゅうの意気込みはどこにいっちゃったの? あっと13! あっと13!!」
「もう50cmだって走りたくないっス。 たとえあと400mでルミちゃん1400km突破だって、ヤなモンはヤ。」
「やれやれ、どこまでも根性なし夫クンですねえ・・・・・やっぱラムお姉さまじゃないとビシッとシメらんないのかなあ・・・・・」
兄上は先週にも増して臥せっております。 大きな喪失感が心を覆っているのでしょう。
しかし、そんな時こそ私が力になってあげられなくて何の新妻鑑でしょう。
そりゃもう六時にはがっつりけっぽり起こします、ええええ、そんな夕べ寝たのは一時半だとかは聞こえません聞こえません。
もうすっかりお馴染みの当別駅よりの出立に異論を挟む余地なぞなく
ひたすらに北へと向かうのみでございます
この日の光のごとく鮮やかなマイヨを奮わせて
いざ行かん二人だけの約束の地へ
水底へ沈む地への感傷に浸るよりも
その地を力強く走った証を刻みたい
前へ 前へ
より高く より速く
空さえも後に置き去りに
踏ん!!
官能的な潜行に身を委ね
幸せな風景の中をglideすると
約束の地はすぐそこに
「・・・・・・・・・・・、えっ・・・・・・とお・・・、ルミ・・・・ちゃん? ・・・・・・これはあ・・・・ただの・・・・・目的地では???」
「うーん、もお! ダメじゃないですかお兄さま! せーっかくルミがスッテキーにお話を紡いでいったのにい!!」
「んー、じゃ、まあ、せっかくだから記念写真ね。」
「はい、ルミちゃんもね。」
「えーっ? だいじょぶですかお兄さま? これじゃルミ、のんべえ女子みたいに見られません??」
「さて、問題はこっからだが・・・・・・ここで70kmとは、思ってたより少なかったなあ。 275で帰ると130kmくらいかな?
150の大台に乗るかと思って選択したコースだったんだけど・・・・・・」
「じゃあいっそのこと、Uターンで戻ります? あの道なら復路でも満足できちゃいますけど?」
「そらあかんわ。 道としてはステキだけど、いかんせん補給所がいっこもないもん。
倒れたらシャレにならんから。 素直に戻ろうニーナナゴー。」
「・・・・・・・、しかし・・・・・、空が広いのはいいのだが・・・・・・」
「しんとつかわ、なかとっぷ、しもとっぷ、みなみしもとっぷ、おさつない、つるぬま・・・・・」
「うらうす、さってき、おそきない、さっぴない、とよがおか、いしかりつきがた・・・・・・」
「んもおおおーっ!!我慢なりません!!!」
「どしたのルミちゃん牛子じゃあるまいし?」
「トラック!トラック!トラックトラックトラックトラックトラック!!! この道はトラックだらけ!! もおイヤ!! キライ!! ダンコ知来乙から青山に戻りますからね!!」
「きゃーん!ステキステキー!! やっぱり交通量は少ないに限りますわー!!」
「まったくだ、つくづくそう思うな。 今度は275の並行路線をたどりながら戻るルートを考えるか。」
「しっかし、どう頑張ってもペースは上がんないなあ。 アベは25弱。 しゃーねえか、距離も距離だし。」
「ま、エンジンに大改造を施さない限りはムリでしょうねえ・・・・・」
「カーボンディープリムホイールとかだったら・・・・・・」
「空気抵抗ウンヌンはせめてアベが30超えてからほざいてくださいねー。」
「ふんぬおわっ!ごおおおーる!! 本日も完走っ!!」
「えー? ひゃくさんじゅうななきろー?? ひゃくごじゅうの意気込みはどこにいっちゃったの? あっと13! あっと13!!」
「もう50cmだって走りたくないっス。 たとえあと400mでルミちゃん1400km突破だって、ヤなモンはヤ。」
「やれやれ、どこまでも根性なし夫クンですねえ・・・・・やっぱラムお姉さまじゃないとビシッとシメらんないのかなあ・・・・・」
by denzi-a
| 2010-07-23 22:23
| バイクばいくBike