「うおおおーっし、いよいよシーズンインじゃあ! あっちもこっちも雪ばっかしであの娘たちもさすがに走りたいとかは言わんだろうって!」
「さーってさてさて! ここでバキッと・・・・・」
「直進だっちゃよ。」
「へっ? そーおっしゃるアナタはもしや・・・・・」
「どーして! どーしてラムさん!! あのー、もおみんな続々とシーズンインしてるんですけどお・・・・・」
「うるさいっちゃねー、今年はまだまだ引っ張るっちゃよ。 何せ全然距離がイってないっちゃ。 総走行が2770、ウチもまだ1000走ってないっちゃ。
なのに今月はルミの一回だけ。 ドリビでちょろっと50以下。 なめてんのけ? 」
「いやーお言葉ですがラムさん、今月はちゃんと張碓シェイクダウンと洞爺ランの一周と琴似夜遊びもしたじゃないですか。
それに余市で塩加減を失敗してルミとのデートをたった4.8km終了にしたのは・・・・・・」
「うーるさいっちゃ! テンちゃんのは勘定外! メーターないんだから!
だいたいが妻とシて初めて一回、って勘定でしょ! 子供やオッサン達のは回数に入んないの!!」
「でもでもラムさんってば。 コレですよ。 呼んでいるのは山ばっかし。 路面はウエットかアイスですもん、もう走れませんって。」
「いいの! 今日はニセコじゃないんだから! ここは単なる通過点! 目指すはカムイチャシ! ウチ、海が見たいっちゃですう~!!」
「カ? カムチャッカ?? 冗談はやめてくださいって!!」
「カムイチャシ!! 忘れたのけ? 前に二人でロコツを走ったときに、今度は来ようねって言ったじゃない!!」
「ロ・・・コツ?? いやいやいやいやラムさん、それはお下品ですよ。 女子たるもの常に慎みと恥じらいをねえ・・・・・」
「あーあーあー、その辺もカンペキに忘れてるっちゃ?
あの時、初めてウチにこのスカーフを巻いて、『キレイだよ』って言ってくれたじゃない! ブログのプロフ写真の時の!
あー、あの頃はいつも二人で愛し合っていたのに・・・・ 今じゃ二号は居るわよそで子供は作るわの鬼畜っぷり。
ああ、ウチってなんって不幸な女。 こうしてデートに誘っても跨るのもヤだとか言われちゃって・・・・・ 」
「言ってませんって、そんな泣かないでもいっしょ? ほら,長万部に着きましたよ。 さあ、行きますか?」
「あーら? 今日は仏さんじゃないんだっちゃね。 ちぇっ、つまんなーい、見たかったのにヤラレ顔ー!」
「スタートでいきなり死んでてどーすんスか! いやーしかしたまらん! わざわざ150kmも移動してきた甲斐があるってモンだねー!!」
「ほーんと、キモチいいっちゃ! さて、カシオさんも三度目の正直、大爆発してもらうっちゃよー、今日ばかりはっ!! 」
「だわわっ、いきなし大爆発! ホイールがあ! 14番のプレーンスポークが俺様の脚力に耐え切れずぅ!!」
「うそつき。」
「いえいえいえ、この怪鳥コンコルドのテイクオフのような迫力!!」
「その圧倒的な加速を生み出すロケットエンジン!!」
「なーるほど。 21mmを使いたがったのはこういう誇大表現を狙ってたんだっちゃね。 JAROに電話するっちゃよー!」
「そして道路がこんなに果てしなく! 当社比1.33倍の達成感!! ダーイナミック!!!」
「で、実際はちょろい距離だからあっという間? ほんっとにズルイっちゃねー!!」
「トンネルでのAWBはかなり抑え気味に写るのね。 真っ赤っ赤のμとはだいぶ違うのねん。」
「そして結構SS稼げてるっちゃねー。 これで1/10くらい? 開放がF2.8ってのはダテじゃないっちゃね。
あら? ISOが500? 100に固定したハズなのに・・・・・」
「うむ。 どうやら暗すぎて最低SSで足りないと勝手にISOを引き上げる設定みたいだな。 固定ISOの意味がないような便利なような・・・・・」
「ま、そんな些細な事はどーでもいいっちゃ。 問題は美しいウチをそのままに再現できるかどうかだから。」
「そうそう、こういう華のないのは自動的にゴーストとかモザイクとか入るのがいいっちゃね。
ウン、顔認識モザイク機能、ブロガ-には重宝がられるかもよwww」
「そんでこういうのだけはビッとですか? いやまあほとんどのヤツはそのほうがいいんでしょうけどね。」
「んー、来たっちゃ来たっちゃ! スッテキー!!」
「しかしこの高速SS主義はキビだなー。 ISO100でも1/2000とかになんだもん。 疾走感が出ないよお。」
「時速200キロくらい出せばー?www」
「よしよし、飛ぶように走れるよう、飛行石を授けよう。」
「ホントに飛べたらラムさん要らないでしょうが。」
「ちょっとー! このサイコーなロケーションで、ウチがボケで砂メインの一枚だけー? 親衛隊に処刑されるっちゃよー!!」
「まあまあまあそれはまた別口でやりますんで。 それよりコッチの具合を、ね?」
「いきなし失敗してますけど・・・・・」
「バカ過ぎない???」
「うはは、こりゃ使える! いかしたポーズも考案しなきゃ!」
「寒いとおなかがへりますねえ。」
「別の事でカロリー使ってると思うんだけど・・・・・」
「ダメですってラムさん! 工場で熟女や未亡人に混じって働いてるタカラジェンヌくらい浮いてますって!
××超に試食されちゃいますってば!!!」
「へ? ばつばつちょう? まるまるちょうじゃなかったっけ?」
「いやー、長の変換も飽きたんで、新しい展開をと思って。 あ、読みはバツバツじゃなくてチョメチョメですからね。 チョメチョメちょう、ね!」
「あら? 大岸駅から引き返し? 周遊コースでないのけ?」
「だって、こんなにステキなとこ、復路もイっときたいじゃないですか! 決して大岸トンネルまでの上りがヤなワケでなく、ね!」
「ああ、ピステンの圧雪の跡みたい。 雪が・・・・・」
「恋しいとか言わないっちゃよね!!」
「ちょっと曇ると途端に寒いっスねー。 冬だもんなー・・・・・」
「スキーが恋しいとか言わないっちゃよね!!!!」
「言いません言いません! こうして僕らの前には道があり・・・・・」
「僕らの後ろにも道がある!」
「それを愛する貴女と共に進む! ザッツオンリーじゃないっスかあ!」
「なして3オクターブも裏返った声で言うかねえ・・・・・」
「ささっ、礼文華トンネルでっすう! 歩道も悪くないんで安全第一で・・・・・」
「ハメ撮りするっちゃね。」
「つつしみとはじらいはぁ!!」
「ヤってる事がエロエロなんだから言葉でつくろってもダメだっちゃ!!」
「うーむ、バッテリーがないんだけど、最後まで新チャレンジ!! どう撮ってるかは企業秘密!!」
「このワザは磨きをかければさらにすごくなりそなヨカーン。 あー、バテリがああ、残念!!」
「いやー、すんばらしい乗り収めだったねえ、拍手拍手! ラムさんもめでたく1000オーバーしたし満足でしょ、ね?」
「あー楽しかったあ満足満足! さーて、オンセンでもつかりながら12月の計画でも立てよっか、ダーリン」
「えー・・・・・・・・・・・オラのスキーはあ・・・・・・・・・・・・(涙)」