赤い血潮。
「ごるあ!!
いつまで寝とんじゃこのボケ!!
何時だと思ってるんだーっ!!」
「ふ、ふにゃ? いやだってリンダちゃんってば?
夕べは近辺どこも曇り雨の予報だったから、せいぜい晴れ間見ながら朝里上がるくらいだって言ってたじゃない?
だから夕べは夜更かししてラムさんとニャンニャンと・・・・・」
「ばっけやろお! この太陽が目に入らぬかってんだ!! 山一本だけで済ませるワケねえだろ! とっとと奴さん出せーっ!!」
「うーっし。 赤井川からスタートで、今日もがっつしいぢめてやっからよ。 まずは樺立! 上れーっ!!」
「でっ? 余市方面行くんじゃないのリンダちゃんてば?」
「ああ? 行くよ、余市方面。 でもその前に朝里の分、山一本抜いとくくらい普通だろ? さっ、Uターンして冷水行くぞっ!」
「鬼ーっ! 赤鬼ーっ!!」
「でへー、でへへー・・・・・ リンダちゃんてば、下りも一切遊びなしなんだもん、やりすぎでない?」
「あったりまえだろ? 全ての道でできる限り速く! そのためには手段を選ばない! それがロードレーサーってもんだろがよ?」
「うんうん、そおだね手段選ばないってか、手段一つしか持ってないよねリンダちゃんてば。
前回もちょっと言ってたけど、この一本ではっきりわかったわ。
リンダちゃんてば、踏んでも進まないでしょ? その硬い足腰がガシガシと踏んづけるペダリングを許容してくんない。
もう12時から始まるようなキレーに回すペダリングでないとギクシャクしてスムーズに進んでくんない。
ダンシングかけてもまるで加速しないもんね。 ただただ軽いギアでキレイにキレイに! こまめなシフトでキレイにキレイに!
ちょっとでも増えた負荷を踏んで乗り切ろうとすると途端に不機嫌に! とにかく落として回せ回せ!
速く走るにはそれが唯一無二の方法! グインと伸びなくてつまらないとかそんな低次元のこと言ってるヒマあったら回せと!
キレイに回してる限りは一番効率良くその力路面に伝えてやるからよ!の徹底管理型の性格、乱暴そうに見えて実の所は。
それが前回の時の、シフトアップ後の失速とか狭いスイートスポットとかのネガティブインプレッションの原因だね?
いやー、マジ徹底してるよなあ、39/27のヒルクライムから52/12のダウンヒルまで終始そうだもんね。
下りトップギアからのもがきでさえ回さず踏むと尻が浮いて速度が乗らないもん。
ホントに16-17-16-15-16-17-16-17-16で走れって要求してくるもん。 ガンコだよねえw」
「ベラクチャとうっとーしい奴だな、大体気づくのおせーよ。 それができて初めてレーサーだろが、草でも何でも。
とにかくアタイはガチャガチャと無節操に踏まれるってのが大嫌いなんだよ。」
「しかしそれで回されるのがお望みってのはちょっと問題だとオジサン思うんだが・・・・・」
「いーかげんにしろこの色ボケ!!
いっぺん血ィ見るかコラ!!!」
「ところでよお、この美脚のインプレはしてやんなくていいのか? 知りたくて耳ダンボにしてる奴もいるんだろ?」
「あ、ああ? そおね・・・・・・・、おっかねえ、ウン。」
「は?おっかねって、まさか剛性不足だとか感じてねえよな? 下りだってギンギンに攻めてたじゃん?」
「いえいええ! 怖いのは下りじゃなくて上りですよお。 足が足りなくなってダンシングするでしょ? つらいから下向いちゃうワケ。
したらこの当たりそうめんが下からビュワン!ビュワン!って斬りかかってくるの。 思わず、おおうっ!ってのけ反っちゃうのさw」
「テメエ、マジモンの馬鹿だろ? 誰もそんなこと聞いちゃいねえってばよ!」
「やーだって、ホイールのインプレなんつうモンは同一フレームでやって初めて違いを感じられるモンでしょ?
ZONDAと比べて、とか、リフレックスとだと、とかって言われてもねえ・・・・・ZIPPくらい異次元に違うならともかく、ね?」
「おおう、神様というのはいるもんだねえ、リンダちゃんw」
「・・・・・・・、どこまでも軟弱だな、テメエ。 生憎だが平地だって下りだって手ェ抜けるような走りはしてやんねえけどもな。」
「ほんでまあ、リンダちゃんのオイシイとこ、って話になるワケだけどもね。
やっぱ高速域だよねえ。 メーターないからはっきし言えないが、30。 いや、40。 なんなら50。
そういう域で無駄なく無駄なく行こうとしたときに光るよねえ。
なんつか、オレがオレがじゃなくて、出来る限り高速で移動するシステムの一部として、わがまま勝手、自己主張を全て捨て、
エンジンとしての仕事を全うしようとして初めて一体感が生まれると言おうかなんつうか、ま、一言で言えばレーシー。」
「ほー、いっぱしの口を利くじゃねえか。 そーよ、アタイはロードレーサーだからな。 速く走るために生まれてきたんだよ。
だから楽しく走るだとか反応を楽しむだとかの遊びはナシだ。 そんなんはさーやかちゃんにでも任せときな。
アタイを楽しみたいんだったら、ただひたすらストイックに速さを追求する行為に楽しさを見出せるようになるんだな。」
「・・・・・・・・、うーむ。 ま、それについては言いたいこともあるが、今回はなるほどと言っておきましょ。」
「しっかしまあ、アレだな。 リンダちゃんとデートすると・・・・・えらい勢いで腹がへるな。」
「馬力もねえくせに燃費もわりいって、ほんっと使えねえオヤジだなテメ。」
うーし、食った食ったと。 あとは稲穂のとっから銀山回って戻りだな。 うへ、また工事かようっとおしい。
あ? 歩道走れだ? そんなもん離されやしねんだけどな。 ちっ、ダメかよ、しゃーねーなー。
いっや、いいだけ邪魔しやがって、どけってば! あー腹立つ。 こっから先、車道に出られる段差、延々ないんだよな。
ええいめんどくさい、バニーホップで飛び降りちゃる!
うらっ!
ズルッ!!
ドガシャッ!!!
ちっきしょー、踏み切った途端砂で横滑りしてそのまんま転倒かよっ! 落車にもなってないよ、車から落ちてねえもん。
すまねぇー、リンダちゃーん!! ダメージはほぼ全部オレが受けたんでRディレちょっとガリっただけで済んだが、
いきなしキズモノにしちゃったよー! 悲しいー!! 恥ずかしいー!!!
うーんと、オレはと・・・・・・動けるな。 壊れてねえな。 回せるな。 あとは走りながら様子見よう。
ヒジがスリキズと・・・・腰横が打撲と・・・・・ヒザがガッツリやっちゃったなあ・・・・・・あーあ、SKINSオシャカだよー(号泣)
「へったくそのくせに無茶しやがってコレかよ! いっぺん死ねよ、全く!!
ホントに血ィ見てどーすんだよ! あーあ、ヒザだけペアルックってありえねえだろこの大馬鹿野郎!!!」
~ 教訓 ・・・・・・・にもなんねえな、こりゃ。 ~
いつまで寝とんじゃこのボケ!!
何時だと思ってるんだーっ!!」
「ふ、ふにゃ? いやだってリンダちゃんってば?
夕べは近辺どこも曇り雨の予報だったから、せいぜい晴れ間見ながら朝里上がるくらいだって言ってたじゃない?
だから夕べは夜更かししてラムさんとニャンニャンと・・・・・」
「ばっけやろお! この太陽が目に入らぬかってんだ!! 山一本だけで済ませるワケねえだろ! とっとと奴さん出せーっ!!」
「でっ? 余市方面行くんじゃないのリンダちゃんてば?」
「鬼ーっ! 赤鬼ーっ!!」
「あったりまえだろ? 全ての道でできる限り速く! そのためには手段を選ばない! それがロードレーサーってもんだろがよ?」
「うんうん、そおだね手段選ばないってか、手段一つしか持ってないよねリンダちゃんてば。
前回もちょっと言ってたけど、この一本ではっきりわかったわ。
リンダちゃんてば、踏んでも進まないでしょ? その硬い足腰がガシガシと踏んづけるペダリングを許容してくんない。
もう12時から始まるようなキレーに回すペダリングでないとギクシャクしてスムーズに進んでくんない。
ダンシングかけてもまるで加速しないもんね。 ただただ軽いギアでキレイにキレイに! こまめなシフトでキレイにキレイに!
ちょっとでも増えた負荷を踏んで乗り切ろうとすると途端に不機嫌に! とにかく落として回せ回せ!
速く走るにはそれが唯一無二の方法! グインと伸びなくてつまらないとかそんな低次元のこと言ってるヒマあったら回せと!
キレイに回してる限りは一番効率良くその力路面に伝えてやるからよ!の徹底管理型の性格、乱暴そうに見えて実の所は。
それが前回の時の、シフトアップ後の失速とか狭いスイートスポットとかのネガティブインプレッションの原因だね?
いやー、マジ徹底してるよなあ、39/27のヒルクライムから52/12のダウンヒルまで終始そうだもんね。
下りトップギアからのもがきでさえ回さず踏むと尻が浮いて速度が乗らないもん。
ホントに16-17-16-15-16-17-16-17-16で走れって要求してくるもん。 ガンコだよねえw」
「ベラクチャとうっとーしい奴だな、大体気づくのおせーよ。 それができて初めてレーサーだろが、草でも何でも。
とにかくアタイはガチャガチャと無節操に踏まれるってのが大嫌いなんだよ。」
「しかしそれで回されるのがお望みってのはちょっと問題だとオジサン思うんだが・・・・・」
「いーかげんにしろこの色ボケ!!
いっぺん血ィ見るかコラ!!!」
「あ、ああ? そおね・・・・・・・、おっかねえ、ウン。」
「は?おっかねって、まさか剛性不足だとか感じてねえよな? 下りだってギンギンに攻めてたじゃん?」
したらこの当たりそうめんが下からビュワン!ビュワン!って斬りかかってくるの。 思わず、おおうっ!ってのけ反っちゃうのさw」
「テメエ、マジモンの馬鹿だろ? 誰もそんなこと聞いちゃいねえってばよ!」
「やーだって、ホイールのインプレなんつうモンは同一フレームでやって初めて違いを感じられるモンでしょ?
ZONDAと比べて、とか、リフレックスとだと、とかって言われてもねえ・・・・・ZIPPくらい異次元に違うならともかく、ね?」
「・・・・・・・、どこまでも軟弱だな、テメエ。 生憎だが平地だって下りだって手ェ抜けるような走りはしてやんねえけどもな。」
やっぱ高速域だよねえ。 メーターないからはっきし言えないが、30。 いや、40。 なんなら50。
そういう域で無駄なく無駄なく行こうとしたときに光るよねえ。
なんつか、オレがオレがじゃなくて、出来る限り高速で移動するシステムの一部として、わがまま勝手、自己主張を全て捨て、
エンジンとしての仕事を全うしようとして初めて一体感が生まれると言おうかなんつうか、ま、一言で言えばレーシー。」
「ほー、いっぱしの口を利くじゃねえか。 そーよ、アタイはロードレーサーだからな。 速く走るために生まれてきたんだよ。
だから楽しく走るだとか反応を楽しむだとかの遊びはナシだ。 そんなんはさーやかちゃんにでも任せときな。
アタイを楽しみたいんだったら、ただひたすらストイックに速さを追求する行為に楽しさを見出せるようになるんだな。」
「・・・・・・・・、うーむ。 ま、それについては言いたいこともあるが、今回はなるほどと言っておきましょ。」
「馬力もねえくせに燃費もわりいって、ほんっと使えねえオヤジだなテメ。」
うーし、食った食ったと。 あとは稲穂のとっから銀山回って戻りだな。 うへ、また工事かようっとおしい。
あ? 歩道走れだ? そんなもん離されやしねんだけどな。 ちっ、ダメかよ、しゃーねーなー。
いっや、いいだけ邪魔しやがって、どけってば! あー腹立つ。 こっから先、車道に出られる段差、延々ないんだよな。
ええいめんどくさい、バニーホップで飛び降りちゃる!
うらっ!
ズルッ!!
ドガシャッ!!!
ちっきしょー、踏み切った途端砂で横滑りしてそのまんま転倒かよっ! 落車にもなってないよ、車から落ちてねえもん。
すまねぇー、リンダちゃーん!! ダメージはほぼ全部オレが受けたんでRディレちょっとガリっただけで済んだが、
いきなしキズモノにしちゃったよー! 悲しいー!! 恥ずかしいー!!!
うーんと、オレはと・・・・・・動けるな。 壊れてねえな。 回せるな。 あとは走りながら様子見よう。
ヒジがスリキズと・・・・腰横が打撲と・・・・・ヒザがガッツリやっちゃったなあ・・・・・・あーあ、SKINSオシャカだよー(号泣)
「へったくそのくせに無茶しやがってコレかよ! いっぺん死ねよ、全く!!
ホントに血ィ見てどーすんだよ! あーあ、ヒザだけペアルックってありえねえだろこの大馬鹿野郎!!!」
~ 教訓 ・・・・・・・にもなんねえな、こりゃ。 ~
by denzi-a
| 2012-11-16 00:19
| バイクばいくBike