スキュワーの罪と罰。
憤った男は後に神となるのですが、その礎として世に生み出されたのがスキュワーなのは当然ご周知ですね。
最もお手軽なドレスアップパーツとして誰もが交換を考えたことのあるスキュワーですが、アタシあたり、今回がほぼ初めてでして。
(厳密にはすっげー昔、MTBかクロス用に買った記憶が残留してるが)
今回、のむラボホイールには付いてこないという情報を入手し、あわてて街に繰り出し、ワゴンから引っこ抜いたのがコレ。
そうですよ、だからWRコンポジティでもコントロールテックでもKCNCでもないマジックギアなんですよ。
YES派とNO派にくっきり分かれる軽量スキュワー、はてさてどんなものか・・・・・
それには当然、大きな理由があるんですよ。
《後輪を外してスキュワー持ってくるのはめんどくせえ》
そうだよめんどくせえよだいたい後輪外したらさやかをコンクリに寝かさなきゃなんねえだろそんな酷い仕打ちは許されねえよ後輪用なんてちょっと長いだけなんだから二倍して多少色つけりゃわかりゃしねえよあーめんどくせえ。 何? めんどくせえならわざわざこんな記事始めなけりゃいいだろってどーせ誰もマジに読んじゃいねえだろって? うっせえなあオレが好きでやってんだからいいじゃねえか何ならここでヤメにして続編は非公開にしてもいいんだぞこんにゃろお! そーなったらそーなったでどーせたいした結末じゃないのを知りつつも歯に食いカスがはさまったように「いずい」くせに!
・・・・・・・、えー。 多少、荒れてしまってるようです。 気を取り直して、進めます。
ぎゅっと締めたら思わず昇天、いやいや、玉当たりが変わっちゃいそうな、いやいやいや!
どうにもシモのスパイラルから抜けられませんが、呑んでるワケではないんですよ。
ここまで頑丈だと、多少歪んだクロモリのエンドも修正できちゃいそうな保持力を持ちますけどね、前後だと100gはラクに重い。
あ?一般的でねえだろシマノの出せって? ばっきゃろおコレばっかはカンパがオリジナルだろが!
大サービスで教えちゃるとなあ、ナナヨンヂュラで90gだよ。 は?現行? 知らねえよ持ってねえもん。 リンダはマビックだからよ。
・・・・・・・、と、言ったわけで、60~100gの軽量化はバカにならないよな。
それが工具一切ナシでできるのが定番お手軽パーツの王道たるユエンだわな。
さて、そのデメリットはといいますと・・・・・・・そんなトコ軽くてもたいした意味ない。
おんなじ車輪の構成部品とはいうものの、タイアやリムと違ってこれっぽっちも回転しないトコだから、
本当に「車重が100g」以上の効果がないの。 しかも重心の軸にもとても近いので、サドルが100g、よりも意味がないのよ。
まあそれは「メリットがほとんどない」って話なんだけど、もう一つの話は、明らかなデメリット。
保持力が大きく低下しちゃうんだわ。 これは、結合剛性がウンヌンとかいうハイレベルな話以前に、「もがいたらハブがずれる」w
後輪のハブがずれてタイアがチェーンステーにこすれるんだからひどい話だわww
レバーおもっきり固く締めてとりあえずは事なきを得てるけどね。 ま、所詮はチタンとアルミ、鋼鉄ほどの頼もしさはないよなあ。
このへんが、「わかってる奴は純正」の格言の元と言うトコでしょうかね。 オイラも今まで導入に積極的でなかったのも。
しかしだねえ。 自転車は趣味の乗り物ですから。 つけてみなきゃわからない効能もあるんですよ。
羊蹄一周、すなわちそれはTT。 過去の自分と対峙して、現在の格を知る儀式。 やすやすと負けるワケにはいかない。
平地をコンバットスピードで回し続ける己の前に突如立ちはだかるのは、通称「壁」。
「どーする、さやか?」
「私を誰だと思ってるの? 当然、『基本はリズムキープ』。」
ギアもそのまま、ケイデンスもそのまま、「トツゲキーっ!!」
ふんぐおおおっっ!! と腰を浮かせ、前のめりになってもがく。 負けるものかと地面をにらむ。
目に入るピンクに、何故だか、妙に、アガル。
これが軽量スキュワーの最大の効能。 間違いない。
by denzi-a
| 2013-04-09 00:49
| バイクばいくBike