とどめは拘束カニシュウマイだがに。
(・・・・・ねーちょっとちょっと、リンダったらあ。 ルミ達が部屋でエステ三昧の日々を送ってる間に、お姉さまに何失礼なコトしたのよ。 あの怒りようは尋常じゃないわよ?)
(あっ、アタイじゃねえよ、いくらアタイだってそんな危険なマネができるかよ!
姉御ったらよ、最近、帳面見つめてソロバンはじいてはワナワナと怒りだしてあちこちに放電するんだからよ、見てて冷や汗モンなんだってばよお・・・・・)
「・・・・・・、二人とも。 ちょっとこっちに来て座るっちゃ。」
「はっ、はいーっ!!」
「・・・・・・、ったくう、何やってるっちゃ、お前たちは! より美しくなりたいってのは女の性だから、多少は見て見ぬフリしてあげてたけど、
いくら何でも限度ってモンがあるっちゃ! ダーリンが天下の甲斐性なしだってコトは知ってるでしょ!
このところの強烈な出費続きで我が家の経済は破綻寸前だっちゃ! わかっとるのけーっ!!」
「でもでもお、ルミのあの黒光りさまは神様に前をサービスしてあげたお礼でえ・・・・・・」
「そんなノンキな夢物語があるワケないでしょ? 請求書はきっかり届いてるっちゃ。
イタリアの神様がシマノの国の人にそんなサービスするとでも思ってるのけ?」
「ったくよお、だから分不相応だって言ってんじゃねえかヒメヒメぺったんこがよお!
ええかっこしいの無駄遣いのせいでこちとらいい迷惑だぜ!」
「人のことが言えるのけ、リンダ! とりあたって手ェかけるトコないなんて言っておいて、こっそりエゲレスと貿易してたのは誰だっちゃ?」
「いっ! いやあだって、アタイのペダルは姉御のkeoだったし、借りっぱなしってワケにもいかないからさあ・・・・・・」
「だからって一人だけでタイムとかするけ? ルックにしとけば靴買う必要ないでしょ?
しかも15%パウチャーにひっかかって、ペダルも靴も本来買うはずだったグレードよりいっこ高いのに手を出すという
通販お約束のワナにちゃっかり落ちてるし。 それにあのサドルは? ネタに使う為だけに欲しがったのけ?」
「いっ、いやあアレ欲しがったのはアタイじゃねえぜマジ!
アイツがよお、二年ばかりも前に札幌の某有名店で見かけてずーっと物欲にひっかかってたのが、
ワゴンセールで半額になってたんで大喜びで引っこ抜いたんだぜホント!
最初はルミにつけるつもりで欲しがってたらしいんだけど、ルミのヤツはSmanieで定着しちゃったし、さやかにも似合わねえだろ?
んじゃあアタイが引き受けちゃるってコトになったんだってば、しゃあねえじゃんアタイの罪じゃないじゃん? 」
「それでピラーが合わないからって新しいの買い足してたら世話ないっちゃ! バカスカと散財してもう! 少しはさやかを見習うっちゃ!」
「えっ?」
「さやかはねえ、ポジションパーツに財布にやさしくセンスもいいものを買い物上手に揃えた以外はみんなお下がり。
コンポだってウチのスペアで耐え忍び、今度はルミのお下がり。 それでも文句も言わずに女を磨いてるっちゃ!」
「あっ、あのー・・・・・」
「その控えめでありながら清楚さを失わない凛とした美しさ! そーゆう妻の鑑たる美点をウチからしっかりと学び、身の在りかたとする!
やれ軽量だのそれ剛性だのさあ精度だのとあれこれ欲しがることではなく、内面からにじみ出る魂の美しさ!
それこそが愛されるロードバイクの理! オマエ達もさやかを、ひいてはウチを見習うっちゃ!」
「いっ、いやあああ・・・・・・・」
「はっ、はははははは・・・・・・」
「・・・・・・・・、ごっ、ごめんなさい姉様! いままで隠してたんですけど実は私・・・・・・・ポチっとな。」
「んあ?」
「・・・・・、あれは、寒い寒い冬の日でございました。 旦那様はルミを連れてサイクルショップへ悪企みに出かけ、部屋のなかには私ひとりぽっち。
退屈な私はぼーっとTVを眺めておりましたの。 そしたら、『下半身太りは女性の天敵!』だって・・・・・」
「え? 言ってねえぜアタイは、貧乳のくせに下半身デブとかまではいくら何でも・・・・・・」
「女性の美しさはカモシカのようにすらりと伸びた足、下半身にたっぷりと贅肉がついた状態では、ご主人の愛も離れてしまいますよ、奥様!って。」
「まっ、まあ確かにそれはそうですけどお・・・・・」
「そこで私、気づいたんです! ルミはG3&チューブレスという軽やかな足とZIPP&レコードという超絶な勝負足を持ち、
リンダだってイソパルスがジクラルでチューブラーという本気の足を自慢してるのに、
私といえば重いコンダラな前世紀の遺物の足だけ。 しかも新しいコンポには合いやしない!
いやがるルミにお願いお願いしてゾンダを借りてるようじゃいつまでも独り立ちできないわ!
でもでも、チューブラーを使いたいという私の願いをかなえるにはシャマルしかないし、そんな贅沢はどうしても無理!
・・・・・・・、そしたら、『奥さん。 いーい話がありますぜ。』と、TVの中の蟹が囁いたんです・・・・・」
「カニ???」
「本日は下半身ダイエットの強い味方をご紹介! 個人差はありますが、ほぼ100%の方がその効果を実感! ご主人のハートも鷲掴み!
・・・・・、奥さんの場合だとですね、前後輪、タイア、スプロケ、クイック込みで3040が2300ほどになりますから25%ほどのダイエットに・・・・・・」
「25パー!?」
「ありえねーっ!!」
「しかも古風な奥さんにお似合いのルックス、そしてダイエットにありがちな副作用も一切ナシ!
ダイレクトな駆動効率、均一なスポークテンション、しっかりとした横剛性も確保!
さらには完組みならシャマルやキシリSLSクラスでしか手に入れることがかなわない、
あの、情感たっぷりのチューブラータイアがはめられるんですよ、奥さん。
本場イタリアをはじめとして世界中から集められた厳選素材を日本の匠が一本一本真心をこめて編み上げる、どうです奥さん!!
これだけの逸品がなんと! たったの43000円! しかも!
・・・・・・、一本のお値段ではないんです、奥さん。
なんと! 前後二本セットのお値段なんですーっ!!」
「うっひゃーっ!!」
「ルミも欲しいーっ!!」
「今回のご提供は残念ながら! 限定3セット!! さあ、もうお電話が鳴り始めましたよ!・・・・・・・・って。 それで私、つい・・・・・・・」
「・・・・・・・、ふーん、それはそれは・・・・・・・・・まったくアンタラチは揃いも揃ってえええ!!
で? そのTVでしゃべってたのはいったい何だって?」
「うーん、それがあ・・・・・・どっかで見たことあるんですよね・・・・・・
・・・・確か・・・・・、惑星中学・・・・・・・・、そうそう!クラブ8式折檻型サイボーグ!!
・・・・・・・・・、どうしましたのお姉様、顔色がすぐれませんわよ?」
「あれえ? リンダも何だかふるえてなーい?」
「・・・・・・・、かっ!」
「・・・・・・・、かっ!!」
「カニ道楽~ぅ!!」
(あっ、アタイじゃねえよ、いくらアタイだってそんな危険なマネができるかよ!
姉御ったらよ、最近、帳面見つめてソロバンはじいてはワナワナと怒りだしてあちこちに放電するんだからよ、見てて冷や汗モンなんだってばよお・・・・・)
「・・・・・・、二人とも。 ちょっとこっちに来て座るっちゃ。」
「はっ、はいーっ!!」
「・・・・・・、ったくう、何やってるっちゃ、お前たちは! より美しくなりたいってのは女の性だから、多少は見て見ぬフリしてあげてたけど、
いくら何でも限度ってモンがあるっちゃ! ダーリンが天下の甲斐性なしだってコトは知ってるでしょ!
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「でもでもお、ルミのあの黒光りさまは神様に前をサービスしてあげたお礼でえ・・・・・・」
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イタリアの神様がシマノの国の人にそんなサービスするとでも思ってるのけ?」
「ったくよお、だから分不相応だって言ってんじゃねえかヒメヒメぺったんこがよお!
ええかっこしいの無駄遣いのせいでこちとらいい迷惑だぜ!」
「人のことが言えるのけ、リンダ! とりあたって手ェかけるトコないなんて言っておいて、こっそりエゲレスと貿易してたのは誰だっちゃ?」
「いっ! いやあだって、アタイのペダルは姉御のkeoだったし、借りっぱなしってワケにもいかないからさあ・・・・・・」
「だからって一人だけでタイムとかするけ? ルックにしとけば靴買う必要ないでしょ?
しかも15%パウチャーにひっかかって、ペダルも靴も本来買うはずだったグレードよりいっこ高いのに手を出すという
通販お約束のワナにちゃっかり落ちてるし。 それにあのサドルは? ネタに使う為だけに欲しがったのけ?」
「いっ、いやあアレ欲しがったのはアタイじゃねえぜマジ!
アイツがよお、二年ばかりも前に札幌の某有名店で見かけてずーっと物欲にひっかかってたのが、
ワゴンセールで半額になってたんで大喜びで引っこ抜いたんだぜホント!
最初はルミにつけるつもりで欲しがってたらしいんだけど、ルミのヤツはSmanieで定着しちゃったし、さやかにも似合わねえだろ?
んじゃあアタイが引き受けちゃるってコトになったんだってば、しゃあねえじゃんアタイの罪じゃないじゃん? 」
「それでピラーが合わないからって新しいの買い足してたら世話ないっちゃ! バカスカと散財してもう! 少しはさやかを見習うっちゃ!」
「えっ?」
「さやかはねえ、ポジションパーツに財布にやさしくセンスもいいものを買い物上手に揃えた以外はみんなお下がり。
コンポだってウチのスペアで耐え忍び、今度はルミのお下がり。 それでも文句も言わずに女を磨いてるっちゃ!」
「あっ、あのー・・・・・」
「その控えめでありながら清楚さを失わない凛とした美しさ! そーゆう妻の鑑たる美点をウチからしっかりと学び、身の在りかたとする!
やれ軽量だのそれ剛性だのさあ精度だのとあれこれ欲しがることではなく、内面からにじみ出る魂の美しさ!
それこそが愛されるロードバイクの理! オマエ達もさやかを、ひいてはウチを見習うっちゃ!」
「いっ、いやあああ・・・・・・・」
「はっ、はははははは・・・・・・」
「・・・・・・・・、ごっ、ごめんなさい姉様! いままで隠してたんですけど実は私・・・・・・・ポチっとな。」
「んあ?」
「・・・・・、あれは、寒い寒い冬の日でございました。 旦那様はルミを連れてサイクルショップへ悪企みに出かけ、部屋のなかには私ひとりぽっち。
退屈な私はぼーっとTVを眺めておりましたの。 そしたら、『下半身太りは女性の天敵!』だって・・・・・」
「え? 言ってねえぜアタイは、貧乳のくせに下半身デブとかまではいくら何でも・・・・・・」
「女性の美しさはカモシカのようにすらりと伸びた足、下半身にたっぷりと贅肉がついた状態では、ご主人の愛も離れてしまいますよ、奥様!って。」
「まっ、まあ確かにそれはそうですけどお・・・・・」
「そこで私、気づいたんです! ルミはG3&チューブレスという軽やかな足とZIPP&レコードという超絶な勝負足を持ち、
リンダだってイソパルスがジクラルでチューブラーという本気の足を自慢してるのに、
私といえば重いコンダラな前世紀の遺物の足だけ。 しかも新しいコンポには合いやしない!
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・・・・・・・、そしたら、『奥さん。 いーい話がありますぜ。』と、TVの中の蟹が囁いたんです・・・・・」
「カニ???」
「本日は下半身ダイエットの強い味方をご紹介! 個人差はありますが、ほぼ100%の方がその効果を実感! ご主人のハートも鷲掴み!
・・・・・、奥さんの場合だとですね、前後輪、タイア、スプロケ、クイック込みで3040が2300ほどになりますから25%ほどのダイエットに・・・・・・」
「25パー!?」
「ありえねーっ!!」
「しかも古風な奥さんにお似合いのルックス、そしてダイエットにありがちな副作用も一切ナシ!
ダイレクトな駆動効率、均一なスポークテンション、しっかりとした横剛性も確保!
さらには完組みならシャマルやキシリSLSクラスでしか手に入れることがかなわない、
あの、情感たっぷりのチューブラータイアがはめられるんですよ、奥さん。
本場イタリアをはじめとして世界中から集められた厳選素材を日本の匠が一本一本真心をこめて編み上げる、どうです奥さん!!
これだけの逸品がなんと! たったの43000円! しかも!
・・・・・・、一本のお値段ではないんです、奥さん。
なんと! 前後二本セットのお値段なんですーっ!!」
「うっひゃーっ!!」
「ルミも欲しいーっ!!」
「今回のご提供は残念ながら! 限定3セット!! さあ、もうお電話が鳴り始めましたよ!・・・・・・・・って。 それで私、つい・・・・・・・」
「・・・・・・・、ふーん、それはそれは・・・・・・・・・まったくアンタラチは揃いも揃ってえええ!!
で? そのTVでしゃべってたのはいったい何だって?」
「うーん、それがあ・・・・・・どっかで見たことあるんですよね・・・・・・
・・・・確か・・・・・、惑星中学・・・・・・・・、そうそう!クラブ8式折檻型サイボーグ!!
・・・・・・・・・、どうしましたのお姉様、顔色がすぐれませんわよ?」
「あれえ? リンダも何だかふるえてなーい?」
「・・・・・・・、かっ!」
「・・・・・・・、かっ!!」
「カニ道楽~ぅ!!」
#
by denzi-a
| 2013-04-02 00:44
| バイクばいくBike
白黒はっきりさせろってーの。
「あっ、あのおリンダちゃん? とてもじゃないけどそれはムリなんですけど・・・・・・」
「いや、それでもまだちょっと・・・・タイムはスタックハイトもアレだし・・・・・・」
「それは言わない約束じゃないの、リンダちゃん。
チミはもともと500mmとワンサイズ大きい上に、ほぼホリゾンタルだしちょびインテグラルポストまでされたらさあ、
スローピング前提の30.6mmのピラーはそりゃ字くらい隠れるのよ。」
グレードアップっつうワケでもないでしょが?」
「あー? しゃあねだろ、写真にも写ってるようにヤグラの横抱き式ってのがダメなんだよ。
上下からはさむのじゃねえと不許可なんだよ、不許可!」
「・・・・・、あ。。。」
どれどれ?
「・・・・・・・、あ、あのお・・・・・・・リンダちゃん、変わらず荒々しいながらも、ビミョーに性格に二面性が・・・・・・?」
#
by denzi-a
| 2013-04-01 19:24
| バイクばいくBike
ユーシーアイさんと折衝を繰り返す。
「ぐにゅにゅにゅにゅ・・・・・」
「あら結構ギリギリ。 てゆうかギリアウトじゃなくって?」
「・・・・・、てゆっかよお。 オメエ、出ねえだろ? 公認競技。」
「・・・・・・・、あ。」
#
by denzi-a
| 2013-03-31 17:32
| バイクばいくBike