桃源郷。
「ういーしぃ、おはよおさんさんおはよおさん。 ふらのフェスティバルの二日目、本日は7SAMA推薦の金山トマムコースを行くべく、
なんぷの道駅にて朝なんだが・・・・・・なんだこの一日目より悪いじたじたどよどよ天気は・・・・」
「んー、なーんかノリが悪いっちゃねー、パスパス。」
「ええっ、いいんスかラムさん? たぶん天気はこれ以上悪くなるこたないと思うんスけど。 まあ走れないレベルじゃないっスよ?」
「だーってえ、いつ好転すんだかと思い悩みながら後戻りのきかない百キロ周回コースを行くって、つまんないっちゃ。
結果晴れればまあラッキー程度のテンションじゃ、楽しくないもん。 おざなりの義務的夫婦生活にカタルシスは生まれないっちゃ。
だったらちんたら帰ったほうがマシだっちゃもーん。 帰ろ帰ろっ!」
「・・・・・・、まあラムさんにそう言われちゃ無理して走ることもないんだけども・・・・・ 何かなあ・・・・・」
「うーん、ただ帰るのもつまらんし、多少の寄り道はするべか。
たしかこのあたりに昔GoAheadのツーリングで迷い込んでひどい目にあった砂利道があんだよね。
そん時は転ばないように抜けるので精一杯だったんだが、じつは絶景だったような記憶がねえ・・・・・・おお!」
「すっげえー! やっぱココだよお! いやー、まだ砂利なのが残念無念なんだが、記念撮影だけでもする価値充分だよねえ!」
「いやー、このしっとりとした光線に映えますなあラムさん! ちょー美しい!!」
「うーん、ルミちゃんもキュート! たまりませんなあ!!」
「んー! 目の保養目の保養!! アントシアニンより効きますなああ!」
「さあ、あとは274にぶつかるまでちんたかたんと・・・・・・うーん、返す返すも砂利なのが惜しいなあ。
ラス5~6キロがなんとか舗装なんだ。 うー、しかしこの道ってばもしかして・・・・・」
「ダーリン! ここだっちゃ! こここそがウチのスペシャルステージだっちゃっ!!」
「ええー、マジ? いくら何でも短すぎるってラム!」
「いいから!
とにかくアタックだっちゃ!!」
「うしぇーっ、こりゃたまらん! この情緒的な光加減もさることながら、道が! 道がもう!」
「極上! たまんないっちゃーっ!!」
「まさしくピーカン不許可! この諧調と彩度! 反則だこりゃ!!」
「ワインディング! ロードバイクで攻めまくれるワインディングロードなんて!! 素敵すぎ!!」
「すんげえ! 出る画に魔法がかかってる! まるでRaphaの広告写真みたいだもん!」
「ああん、エクスタシー! ずーっと走っていたいっちゃー!!」
「はうん! もお終点? ギリギリラス1cmまでまで・・・・・・」
「うっしゃあ、復路じゃいぃ!!」
「楽しいっ! 圧倒的に楽しいっ!!」
「楽しいっ! 超級に楽しいっ!!」
「うっわあー・・・・・もうおしまい? 楽しい時はあっという間に過ぎてしまうのだねえ・・・・・・・・・・」
「ダメ! こんな半端じゃ終われないっちゃ!!」
「・・・・・・、つうたって、ラム? 他に延長の道はないぜ? もう一往復か? それって二番煎じになるんじゃあ・・・・・」
「・・・・・・・、本気で踏んで。」
「いっ?」
「だって、こんなにまでの道なのに、
写真とかにかまけてダーリン本気で踏んでないっちゃ。
他人に見せるとかはもうどうでもいいっちゃ。
ウチが欲しいのはダーリンの本気だっちゃ。
ウチだけを見つめて。 ウチだけを愛して。
ウチだけを感じながら本気で踏んでほしいっちゃ。」
「・・・・・・・・・・、もちろんだ。 まかせておけ!」
~その後の濃密で甘美なひと時は、正に桃源郷のごとしであった~
最高の空と最高の大地で極上のパフォーマンスを展開したルミ
誰もが考えもしなかった場所で夢のような境地を演出したラム
こんな素晴らしい二人が揃って妻だとは・・・・・嗚呼、俺ってホント、果報者・・・・・
なんぷの道駅にて朝なんだが・・・・・・なんだこの一日目より悪いじたじたどよどよ天気は・・・・」
「んー、なーんかノリが悪いっちゃねー、パスパス。」
「ええっ、いいんスかラムさん? たぶん天気はこれ以上悪くなるこたないと思うんスけど。 まあ走れないレベルじゃないっスよ?」
「だーってえ、いつ好転すんだかと思い悩みながら後戻りのきかない百キロ周回コースを行くって、つまんないっちゃ。
結果晴れればまあラッキー程度のテンションじゃ、楽しくないもん。 おざなりの義務的夫婦生活にカタルシスは生まれないっちゃ。
だったらちんたら帰ったほうがマシだっちゃもーん。 帰ろ帰ろっ!」
「・・・・・・、まあラムさんにそう言われちゃ無理して走ることもないんだけども・・・・・ 何かなあ・・・・・」
「うーん、ただ帰るのもつまらんし、多少の寄り道はするべか。
たしかこのあたりに昔GoAheadのツーリングで迷い込んでひどい目にあった砂利道があんだよね。
そん時は転ばないように抜けるので精一杯だったんだが、じつは絶景だったような記憶がねえ・・・・・・おお!」
「さあ、あとは274にぶつかるまでちんたかたんと・・・・・・うーん、返す返すも砂利なのが惜しいなあ。
ラス5~6キロがなんとか舗装なんだ。 うー、しかしこの道ってばもしかして・・・・・」
「ダーリン! ここだっちゃ! こここそがウチのスペシャルステージだっちゃっ!!」
「ええー、マジ? いくら何でも短すぎるってラム!」
「いいから!
とにかくアタックだっちゃ!!」
「ダメ! こんな半端じゃ終われないっちゃ!!」
「・・・・・・、つうたって、ラム? 他に延長の道はないぜ? もう一往復か? それって二番煎じになるんじゃあ・・・・・」
「・・・・・・・、本気で踏んで。」
「いっ?」
「だって、こんなにまでの道なのに、
写真とかにかまけてダーリン本気で踏んでないっちゃ。
他人に見せるとかはもうどうでもいいっちゃ。
ウチが欲しいのはダーリンの本気だっちゃ。
ウチだけを見つめて。 ウチだけを愛して。
ウチだけを感じながら本気で踏んでほしいっちゃ。」
「・・・・・・・・・・、もちろんだ。 まかせておけ!」
~その後の濃密で甘美なひと時は、正に桃源郷のごとしであった~
最高の空と最高の大地で極上のパフォーマンスを展開したルミ
誰もが考えもしなかった場所で夢のような境地を演出したラム
こんな素晴らしい二人が揃って妻だとは・・・・・嗚呼、俺ってホント、果報者・・・・・
by denzi-a
| 2012-06-17 22:41
| バイクばいくBike